コラム

STEP1(基本中の基本!2年目3年目なら持っていて当然)

●3/8(9.5SQ)ラチェット
→まずは全長200mmぐらいのものを。
・ストレートなら約1000円〜、アストロなら約2000円〜、KTCは3500円ぐらい

 

※差込角について

工具の話をしていると3/8や1/2等と言う言葉が良く出てきます。これは差し込み角のサイズのことを言っています。3/8とは3/8インチ(約9.5mm)のことです。
差し込み角とは図の部分のことでラチェット側がオス、ソケット側がメスになっていて、これによってラチェットとソケットがジョイントされます。同じサイズ同士でなければジョイントできません。この部分のサイズが大きくなれば工具も頑丈になり、かけられる力も大きくなりますが、工具のサイズも大きく重くなり狭いところに入らなかったり取り回しにくくなったりします。 私たちが良く使う規格と特徴は次のようになります。

@1/4(6.35mm):最小の規格、欧州のメカニックは3/8より1/4を好むらしい。コンパクトで狭いところでも使いやすいが、本締め・緩め作業はM6ぐらいまでにしておきましょう。
A3/8(9.5mm):日本の自動車メカニックには最もポピュラーなサイズ。適度に頑丈で、適度にコンパクト。まずはこのサイズから揃えましょう。
B1/2(12.7mm):足回りにはこのサイズが必要になってくるはず。部工具のインパクトレンチやロングスピンナハンドルもこのサイズで揃えています。
C3/4(19.0mm):1/2でもハンドルがしなるドライブシャフトのナット緩め作業もこいつとパイプがあれば簡単に緩む。部工具に導入されたのは最近で、今後は1/2のスピンナハンドルの殉職率が低下するでしょう。



●3/8(9.5SQ)ソケット
→高さ30mm程度のショートソケット、ノーマルソケットと呼ばれるもの。
10mm、12mm、14mm、17mm、19mm、は必須。
追加するなら、8mm、13mm、21mm、22mm、24mmあたり。
・アストロなら12個セットで1000円程度 オススメ、足りないサイズはストレートで約300円/一個、KTCは約600円〜/1個



●3/8(9.5SQ)エクステンションバー(延長、エキバー)
→全長50mm〜150mm程度のものをまずは一本
・アストロ、ストレートで500円程度/一個、KTCなら1000円程度





●ドライバー
→プラスは先端のサイズに注意、車で使うのは1〜3番あたり。サイズはグリップなどに印字してあるので確認して下さい。マイナスドライバの先端サイズは単純に横幅です。
まずはプラスの2番、マイナスの4mm〜6mm程度を一本ずつ。後、プラスの2番の全長が短いものもあると嬉しい。
・アストロ、ストレートで500円/一本ぐらい、オススメはホームセンターに売っているベッセルやアネックスのドライバー 500円/一本程度。





●ニッパー
→鉄線かできればピアノ線が切れる全長160mm〜200mm程度のもの。
ピアノ線を切ることなんてあまりないですが(ウィンドウ交換の時ぐらいか?)
ニッパーというのはこんな使い方はダメだと知りつつ無理をさせてしまうことの多い工具なので頑丈なやつのほうが良いです。まあ100均のでもたいがいのものは切れるでしょうが・・・
※ニッパーといえばバーコ、クニペックスが有名で国産有名メーカーのものと比べても明らかに1ランク上の切れ味を持っています(国産2000円程度の物数種と比較)。 ただし、最近手に入るバーコのピアノ線ニッパー(2128G)の先端は精密作業用、根元がピアノ線対応という構造になっているので先端であまり無理をすると欠けてしまいますので素人にはお勧めしません。
黙ってクニペックスを買いなさいということですね。 このクラスになるとコアサポートぐらいなら気合で切れるし、刃こぼれもしません(経験者談)
・クニペックス 強力斜めニッパー160mm 4000円弱  アストロ 1000円以下、ストレート 1600円ぐらい(ちょっと高いのであまりオススメしません)
ホームセンターでたまに見かけるTKCと言うメーカーのニッパーはJISマーク付きで400円ぐらいなのでなかなか良いかもしれませんが部室最寄のコーナンには置いてないのが残念。




●ウォーターポンププライヤー(ポンプラ)
→全長250mm〜300mm程度のもの。
プライヤーと言えば皆さんアレを想像すると思います。 でもアレよりウォーターポンププライヤーのほうが力を入れやすく車作業には大変便利です。 これもクニペックスの「コブラ」「アリゲーター」というものがお勧めです。 食いつきがよく頑丈で、特にコブラはサイズ調整部分にロックがついているので勝手にサイズが変わることがありません。 とりあえずと言うなら1000円程度のJISマーク付きの物を買ってみてください。
・アストロ870円、ストレート1200円(クニ○ックスそっくり!)、クニペックスのは4000円程度





●工具入れ
→工具を収める入れ物と、できればレンチを収めるケースorバッグ。
車部員は基本的に車載します。 軽視しがちですが、作業性の向上と工具をなくさないようにするために早いうちに少し大きめのものを買っておきましょう。 どんなのを買ったらいいかと言うのは意外と難しいのでいくつかのお勧めを紹介するので参考にしてください。ちなみに個人的に金属製の工具入れは車載向きではないと考えていますのでここでは紹介しません。
 ・カバン型・・・私もずっとカバン型でした。最近は大きく安いものが出ているのでお勧めです。
        長所:入れ物が軽い。ガチャガチャしない。ハードケースよりたくさん入る。
        短所:入れすぎると中身が取り出しにくい。
 ・樹脂トレイ型・・・ホームセンター等で一番種類が多いのではないでしょうか?
        長所:選択肢が多い。安価なものが多い。
       短所:入れすぎると中身が取り出しにくい(カバン型と一緒です)
 ・樹脂両開き型・・・ふたを開けるとトレイも一緒にガバっと開くタイプ。
       長所:工具が取り出しやすい。
       短所:高い、というか今のところ激安品が存在しない。

・ホームセンターで4000円ぐらい(たまに3000円ぐらいの商品も見かけます)

 ・コンテナ・・・工具以外にもいろんな荷物が増えると思います。そんなときはコンテナに入れておくと○紀の頂上で一気に下ろしてすぐ走れます。






●レンチ
→メガネレンチorコンビネーションレンチ。結局は両方揃えることになります。
サイズはソケットと同じで10mm、12mm、14mm、17mm、19mm、は必須
私は最初に8×10、12×14、17×19のメガネを買いました。
・コンビの場合 ストレートでバラ買い 約300円〜 5本で1500円ぐらい              アストロは4~600円/本、KTCなら5本で4000円ぐらい
・メガネの場合 ストレートでバラ買い 3本(10×12、14×17、19×21)で2500円ぐらい






●ガムテ・針金・結束バンド(=タイラップ、インシュロック)
三種の神器。車部の車はこれらで組み立てられています。
ガムテープは布タイプ、針金は太さ1mm前後のものを、タイラップは200mm以上のものをそれぞれ購入しましょう。



※休憩@ 〜なぜメガネとコンビを揃えるのか?〜

理由はいくつか。まず、同じサイズのボルトナットが使われているところには同じサイズのレンチが二本必要と言うことです。そしてリング部の角度が異なるので、一方ではアクセスできなかったボルトにももう一方ならアクセス可能な場合があるからです。
ラチェットとメガネorコンビでもいいのですが、ラチェットでは強度不足であったり、せまくて入らないところも存在するのでおとなしく両方揃えてください



STEP2へ>

まえがきへ戻る

神戸大学体育会自動車部

〒657-8501
兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1

TEL 090-6205-6466(部室)

詳しくはこちら